所変われば

2012.6.29

アメリカの話は分かりにくい
日本では常識になっている国民皆保険だが、アメリカでは「そんなことしたら憲法違反だ」とする人がいるらしい。そして論争は連邦最高裁まで持ちこまれた、という。

総人口3億のアメリカで経済的な理由で医療保険に入れない人が5000万人もいるのだという。
実に6人に一人の割合だ。
医療保険の加入を義務付ける、といっても民間保険だが、『保険は商品。その商品の購入を義務づけるのは個人の自由への介入で憲法違反だ』というのが争点だったらしい。
確かに理屈はそうだ。病気で死ぬのも個人の自由という訳だ。
自由の国アメリカらしい論法だ。
南部アトランタの高裁は去年「医療保険制度改革法」は憲法違反だと決めつけたのでオバマ政権が上告していてきょうの判決となったらしい。

医療保険
日本の常識はアメリカの非常識?
でもそうはならなかった

昭和の初めの大恐慌でFDRがニューディル政策を打ち出したのが、アメリカが社会主義に舵を切った始まりだ。そこで社会保障制度はできた。
しかし公的医療保険は見送られたという経緯があるらしい。
その後各政権が幾度となく医療改革を試みたが成功しなかったという。

アメリカが銃を規制できないのもこの「国民の自由」のお蔭だ。
アメリカ人が自由を主張するのは筋金入りだ。
口先だけの「自由」じゃない。
恐れ入りやの鬼子母神。

2012.6.29















臨機応変

2012.6.27

原発が稼働しないので電力不足だ。
世はあげて節電の世相。
原発の稼働状況とは関係なく節電は結構なことだ。

しかしいたずらに節電していいものではないだろう。
写真は東京メトロ千代田線北千住駅から東武伊勢崎線(半蔵門線・日比谷線)の北千住駅へ向かう南連絡通路。
一番重要な行先表示板,ここには手前からずっと先まで行先表示板が合計3つあるが,いずれも消されている。
天井照明は3本に1本間引きされているがそれでもまだ十分に明るい。
多くの人が行きかう通路なので行先不案内の人もいるだろう。
やはり行先表示板は灯しておくべきだろう。

何を消灯して何をつけるか。臨機応変の判断が必要だなぁと思った。

行先表示が消えた
日比谷線北千住駅へ向かう南連絡通路
やはり行先表示板は灯してほしい

2012.6.27






















東京メトロと都営地下鉄

2012.6.22

きのう東京メトロと都営地下鉄が並んで走りプラットホームも並行している「九段下駅」で仕切りの壁(厚さ40cm)を取り払う工事が始まったという。
「この壁は、バカの壁だ」と揶揄する声もあるようだが、そこまで言ったらかわいそうだ。

そもそも都営地下鉄を営団(東京メトロ)と別個に敷設したのが間違いだったが、両社の経緯を考えると致し方ない面もある。いまさら昔の話を持ち出しても仕方ない。

ニューヨークの地下鉄も昔は3社が別個に敷設し、私がニューヨークにいた1970年代にはMTA(メトロポリタン・トランジット・オーソリティ)として一体運営されていたが,表示などにはまだ昔の「IRT」(Interborough Rapid Transit)「IND」(Independent Subway Sysem)「BMT」(Brooklyn Manhttan Transit)の3社の名前が残っていて興味深かったのを覚えている。それが「MTA」一本となりトークン(金属製の切符・市バスとも共用できた)やマップもひとつで、便利になっていた。

東京の地下鉄網も、ぜひ一体化してほしい。
都営地下鉄の赤字経営が一体化のネックと聞いている。
関係者の叡智と努力を期待する。
さらに都バスとの一体化も期待したい(乗り継ぎ割引など)。
公共交通機関の整備はCO2削減にも寄与する。

ところで、地下鉄駅の構造でいうと上記の「九段下駅」は仕切りの壁を取り払うだけですむので本当にラッキーなケースだと思う。
私がときどき利用する「麻布十番駅」や「六本木駅」はそうは簡単にいかないだろう。でもなるべく階段を少なくして歩く距離を短くする工夫をしてほしいものだ。やればできると思う。プラットホームを移動することも考えられる。

不便な麻布十番駅
私も麻布十番駅で乗り継ぐときだけは思っただけで憂鬱になる

さらにやっかいなのが「市ヶ谷駅」「秋葉原・岩本町駅」だ。なにせ間に掘割がある。
きのうも私は乗り換えに「(新宿線)岩本町駅」から「(日比谷線)秋葉原駅」まで歩いたが、まこちらは致し方ないかなぁ、と思った。
どうしてもするんだったら、エレベーターで地下深くもぐり両駅間を歩く歩道にすればいいが,建設コストは莫大だろうし、仮に連絡通路ができても地下深くもぐる必要があるので乗り換えに時間がかかるだろう。
頭の痛い問題だ。
叡智でいい方法を見つけてほしい。

2012.6.22
















絵になる光景

2012.6.19

きょう病院の待合でテレビのニュースを見ていたら,警視庁捜査員がAIJ本社に捜索に向かうところを流していた。黒の装束に黒のカバン,整然と目的地に向かう光景はいつもの見慣れた光景だが実に「絵」になる。

捜査員は目的のビルに車を横付けしないで,少し離れたところで車を降り,そこから報道関係者のカメラの放列の前を粛々と毅然として歩くよう,警視庁とメディアの間で打ち合わせされているのだろうか。
すべてが「絵」になっていて感心した。海外ではお目にかからないからこれも日本文化か。

家宅捜索
AIJ本社に捜索に向かう警視庁捜査員
NHK総合TVの画面から

捜索と同時に関係者4人が逮捕された。逮捕容疑は「詐欺(さぎ)」,つまりだまし取ったという。逮捕容疑になった詐欺の額は70億円だが,2000億円規模とも言われている。
そのお金は投資損で消えたのか。『金は天下のまわりもの』だ。まわりまわって誰かの懐(ふところ)に入っているのだろうなぁ。被害者は中小企業のまじめなサラリーマン。やりきれない。捜査員の光景が「絵になる」とか「日本文化」だといって感心している場合じゃない。

2012.6.19












街角アート

2012.6.12

きょう,午前11時頃東京の地下鉄に乗った。折しも『東スポ』が売店の店頭に並ぶ頃だった。
印刷工場から運ばれてきた新聞の束は10部ずつほどまとめて少しずつずらし,半分に折り曲げて筒のように高く立てていく・・・と書いても読者はよくわからないかと思うが,下の写真を見ていただけると,あ,あれかと納得していただけると思う。
新聞紙が「どーぞ取ってください」(買って行ってください)と訴えるような置き方だ。実にうまい。まさに芸術だ。
(余談だが,ティッシュペーパーの箱も1枚取るたびに次の1枚が立つので「どーぞ取ってください」とささやいているように見える。)

街角アート
ほほえましい 日本の街頭芸術のひとつ
写真は銀座線の或る駅で

『東スポ』は1面トップの見出しが面白い。○○○○!とセンセーショナルな見出しで,「えっ!ほんとか」とつい買ってしまいたくなる見出しで,折れ曲がった下半分を広げると「か」とあって「なーんだ」と思わせるので有名だ。(例えば「××と□□が熱愛」という見出しの場合,下半分を広げると「××と□□が熱愛か」となる。)

売らんかなの新聞編集の熱意に脱帽だが,店頭におけるこの展示方法も『東スポ』独特だ。
世界に冠たる『東スポ』のユニークな発明で,日本の街頭芸術のひとつだ。
外人が見たらびっくりして感心するだろう。
ほほえましくも感じる。

2012.6.12








エリザベス・タワー

2012.6.3

ロンドンのビッグベンが「エリザベス・タワー」と名付けられるらしい。
エリザベス女王の即位60年を記念しての命名という。

ビッグベンという呼び名は子供の頃から親しんできたし去年秋にも現地に行って見てきた 【写真 】 ので感慨深い。

変化は世の習いとはいうものの,世間にすっかり定着している名前を変えるなんて,イギリス国会議員の頭の柔らかい発想には感心した。(ビッグベンというのは通称で,正確には時計塔に名前はなかったらしい。だからこんど初めて名前がつくことになるという。)
今後出るガイドブックにビッグベンとあったらそのガイドブックは古いなぁと分かっていい。

ビッグベンと言えばその鐘のメロディーが日本で広く使われている。初めてロンドンに行ったとき「まずはビッグベンを見てこなくちゃ」と思って地下鉄で行き,階段を上って地上に出たその真ん前(真上)にビッグベンがあり,ちょうど朝9時で鐘がなっていたのでいたく感激したことがある。尤もビッグベンそのものは写真で何度も見慣れていたから「あ,これか」程度しか感じなかったけど。
ただ鐘の音はメロディーがいまひとつ分かりにくくテンポも早かった記憶がある。日本で聞きなれていたメロディーと印象が全く違う。これが本家本元の音色(ねいろ)かと雑踏の中でしばし聞き惚れた。
日本のスローテンポのメロディーにも慣れてしまえば違和感がないけど・・・。

ビッグベンを背景にパチリ_2011.10.10
去年秋ビッグベンを見てきたよ
これからは「エリザベス・タワー」かぁ・・・

昔(1972年)パリに行ったらエトワール広場がシャルルドゴール広場と名前が変わっていて「へーそうなんかぁ」と思ったことを思い出した。慣れた名前も時代とともに(うつ)り変る。

2012.6.3

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追記 2016.4.27

きょうの新聞にビッグベンのことが出ていた。(記事は「共同通信」の記事)

日本経済新聞  きょうの夕刊
© 日本経済新聞 きょうの夕刊

昔このブログに「ビッグベン」という名前は「エリザベス・タワー」に変わると聞いて、感想を書いたことを思い出した。

あれー ? まだ変わってなかったのか ?
と思ってインターネットを調べてみたが、「イギリス議会で名称変更を決めた」という、2012年当時のサイトばかりで、その後名前が変わった、というサイトは見当たらなかった。

なぁーんだ、決めたことは決めたけど、実施されなかったのかなぁー、と思っていたら、
『正式名称が変更になるのであって、「ビッグベン」というニックネームまでは変わらない』、といサイトもあった。

釈然としないうちに イギリス議会のサイト に行きついた。
その中に、とくに Big Ben のサイト (http://www.parliament.uk/bigben) も設けてあったので、これこそが 『公式見解』 だろうと思って覗いてみた。

そこでは、時計塔を「エリザベス・タワー」と呼び、鐘を「ビッグベン」と呼んでいた。
『A three-year programme of essential works to conserve the Elizabeth Tower, the Great Clock and the Great Bell, also known as Big Ben are due to begin early 2017.』 ( こちらのサイト 参照)
なるほどぉ、そういうことか

だから、時計塔の名称は変わったけど、共同の記事「ビッグベンの音が聞けなくなる」というのも間違いとは言えない、微妙な表現だ。
あまり細かいことは言わない方がよさそうだ。

2016.4.27




















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shochan31

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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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