名物 大あんまき

2013.4.16

大あんまきのお話

以前に伊勢湾岸自動車道(新東名高速道路)にある刈谷パーキングエリアで『大あんまき』屋さんの口上書に「後を引かないおいしさ」と書かれていたのを見て一言コメントしたことがあった。
【⇒ こちら をクリックしてください。別の画面で開きます。】

きのう東京であった或る会合に出たら、私が「おいしくて後を引いた」すなわち「また食べたいと思った」と言っていたのを名古屋から来られた I 先生がそのことを覚えておられて、知立(ちりゅう)(知立は名古屋の近くにある)の藤田屋さんで『大あんまき』を買ってこられ、私初め会合に出た皆んなはそれをいただいた。

は京都に帰る夜の新幹線の車内のテーブルで撮った大あんまきの箱。
伊勢物語の(あずま)下りで有名な八橋(やつはし)はいまの知立にあった。
その八橋と「かきつばた」の故事にちなんで、箱にはかきつばたの絵があしらわれていた。

あのとき(去年9月)私は「後を引かないおいしさ」という表現はおかしい。やはりおいしいものは「後を引く」と主張したが、その後調べてみたら、「後を引かないおいしさ」でも表現としては間違いではないらしく、私の旗色は悪い。
ま、その議論はさておき、京都の自宅に戻って I 先生からいただいた『大あんまき』をいただくことにした。

箱には白あん・黒あんの大あんまきが1本ずつ入っていた。
2本あったので家内と半分ずつ分けていただいた。

私の好みからすれば黒あんの方がよかった。
あんの甘さとわずかな塩味が絶妙で、去年いただいたときを思い出した。
“大”あんまきという位だからボリュームがあり、1本分で十分満足だ。

知立(江戸時代には池鯉鮒と書いて「ちりゅう」と読んでいた)の宿に着けばあの『大あんまき』にありつける・・・
東海道を往来する旅人は『大あんまき』を楽しみに旅をし、食したあとはこのボリュームに満足してまた旅を続けたのだろう。

丸子のとろろ、草津のうばがもち、桑名の焼きはまぐり・・・ 旅は食と共にあり。
そんなことを思いながら名物『大あんまき』を賞味させていただいた。
【ちなみに草津のうばがもちについては こちら で書いたことがありました(2013.3.7)。クリックすると別の画面で開きます。】

2013.4.16











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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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