フォスターとアメリカ民謡

2013.9.29

学生時代の同級生でいま大阪府の箕面(みのお)に住んでいる友人がいる。
その彼が箕面市民合唱団に入っているという。
先日、その演奏会の招待をいただいていたので、きょう聞きに行った。


これはフィナーレで、壇上の合唱団員の人々と観客席の聴衆が一緒になって歌ったときの風景
(箕面市立メイプルホール大ホールで)

毎週2時間ずつ練習しているとあって、すばらしいコーラスだった。
プログラムは現代日本の混声合唱組曲からモーツアルトのミサ曲など多彩だったが、ポピュラー曲を歌うコーナーもあった。

その中に「懐かしの我がケンタッキーの家」「夢路より」「峠の我が家」があった。
毎日の喧騒にまぎれ久しく聞いたことのない曲だったが、もちろん昔歌った曲だから忘れはしないし、とても懐かしい感じがした。

「懐かしの我がケンタッキーの家」「夢路より」はアメリカのフォスターが作った曲だ。
フォスターって不思議な作曲家だ。
アメリカ音楽というとジャズだのリズム&ブルースだのを連想するが、こんな日本人の琴線に触れるようなメロディーを生み出した作曲家がアメリカにいたなんて、ちょっと信じられない。
Steven Foster を調べてみたら、江戸時代後期の頃のアメリカ人だそうだ。
『古き良き時代』という言葉がある。『良き』時代だったかどうかは議論のあるところだろうが、いまのアメリカで、こんな昔のアメリカのことを歌った歌を歌う人っているんだろうか。

「峠の我が家」はアメリカ民謡と(演奏会のプログラムに)書いてあったが、これもフォスター調だ。
Home on the Range ・・・ いまでは想像もつかない昔の(開拓時代の ?)アメリカだ。

アメリカの曲も捨てたもんじゃない。
ノスタルジーを掻き立てられたひとときだった。

2013.9.28











キュラソーという島


2013.9.16

プロ野球でバレンティンという選手がシーズン日本最多のホームラン57号を打って、従来の王さんらの記録55号を塗り替えたという。
右はけさの京都新聞1面の記事。クリックすると別の画面で拡大した新聞記事が見られます)

私はスポーツにうとくて、プロ野球についてもとんと関心がない。
でも王さんのホームラン記録は知っているので、ちょっと関心があった。

先週バレンティン選手が55号を放って王さんらの記録に並んだ。
さあ、あと1本で新記録だというとき、バレンティンのお母さんが観戦(応援)にオランダから球場に駆け付けたオランダの駐日大使も観戦に来た、という新聞記事を見た。
へー、バレンティン選手ってオランダから来た外人選手か・・・
オランダの野球選手って聞いたことがないな。
珍しいなぁ~。私はプロ野球のことよりも「オランダ」と聞いて気になったのだ。

けさの新聞記事(右上)を見ると『カリブ海にあるオランダ領キュラソー出身』とある。
あぁ、そういうことでオランダの駐日大使も観戦に来たのか、とわかったが・・・

キュラソーって聞いたことあるが、カリブ海のどの辺にあるのか見当がつかなかった。
手元にある地図を広げてみた。
右は帝国書院発行「旅に出たくなる地図・世界」(© 2004)から。クリックすると別の画面で拡大した地図が見られます)
curacao6.jpg
なるほど。
南米、ベネズエラ沖だ。
この辺りの島国って1960年代~1980年代に結構独立した。
アンティグア・バーブーダ、トリニダード・トバゴ、バルバドス・・・等々。
オリンピックの入場行進のときおなじみの国々だ。
キュラソー【Curaçao】はなにか事情があって独立できない(しない)んだ。

オランダにとってキュラソーはずいぶん離れているが、(自分の国の領土なので) “我が国” だと思っているんだろうか。
多分そうなんだ。

caribbean5.jpg
帝国書院発行「旅に出たくなる地図・世界」(© 2004)から
クリックすると別の画面で別の画面で拡大した地図が見られます

はるか南国に想いを馳せた。

2013.9.16
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【追記】

バレンティン選手の原語綴りはてっきり(Vで始まる)Valentine だと思っていた。
むかし日本のプロ野球にバレンタインという監督がいた。綴りは Valentine。
2月の聖バレンタインデーも Valentine。

しかし、新聞記事は「バレンタイン」でなくなぜ「バレンティン」と書くのか、ちょっと気になった。
そこで調べてたらバレンティン選手の綴りは(Bで始まる)Balentien だった。
Bで始まるのもあるのか。

日本語では Va も Ba も同じ「バ」だけど、外国語では V と B は全く違う音のずなのに。
これは調べてみる価値がありそうだ。

2013.9.16














百年戦争にそなえよ

2013.9.10

けさの新聞広告をみてぎょっとした。

「中韓との百年戦争にそなえよ」という見出し。
月刊誌「文藝春秋」今月号の特集らしい。

文春10月号の広告
京都新聞 2013.9.10 朝刊 p.1

雑誌は実際読んでいないので、見出しを見ただけでの感想でお許しいただきたい。

憲法第9条は交戦権を認めていない。我が国は戦争は放棄した。
「百年戦争」とは穏やかでない。
「百年戦争」をやらかすと明白な憲法違反だ。
尤もこの表現は雑誌の<売らんかな>のセンセーショナルな見出しであることは承知している。
それに「百年戦争にそなえよ」だから「国防をしっかりせよ」との意味だろう。
戦争する意図はまったくないと思う。

いまから思えば我々の先祖はなんで大東亜戦争なんかやったのか。
いまの日本だったら第9条の有無に拘らず戦争はやらないと思う。
しかし、民衆も時には血迷うときがあろう。
そんなときのための歯止めとして第9条があると思えばいい。

いま、改憲の動きが活発だ。
アメリカに押しつけられたとか否かの議論は措いといても、現行憲法には改めなければならない条文は多い。
でも第9条はそのママにしておいてほしい。
国家間の紛争を解決するする手段としての戦争は放棄しても、防衛のための国防軍を増強するのとは矛盾しない。
これは国民のコンセンサスだと思う。
どこからかミサイルが飛んできたら撃ち落とさねばならない。

最近のチャイナ(中国)の国土膨張政策 ― 我が国とのかかわりでいうと尖閣諸島(※)だが、その付近の情勢を見ていると、国防(国の守り)はしっかりしなければならない。予算もつけてほしい。
ホントは彼の国がおとなしくしていれば、こちらも冷静にしていられるのだが、狡猾でしかもハナシのわかる相手じゃないところがやっかいなところだ。
私の尊敬する孔子の子孫はどこに行ったのか。
まったく嘆かわしい。

※ 改めて尖閣諸島の総面積を調べてみたら 5.5 平方キロ程あるらしい。日比谷公園(約 0.16 平方キロ)の約34倍という計算になる。

なお、韓国に盗られっぱなしの竹島、ソ連(いまのロシア)に盗られっぱなしの北方四島については改めて書きたい。

2013.9.10












和歌をいただく

2013.9.9

最近私が愛読しているウェブサイトに『 知のヴァーリトゥード 』というのがある。
「知的情報の 受発信」と称しておられるだけあって、コンテンツはなかなか知的で多彩なネタで溢れている。
それを連日提供され、味のあるコメントをつけておられる。
感心させられることが多い。
それで私は『 知のヴァーリトゥード 』のファンになったのだ。

先日、「アクセスカウンターが100万に近づいてきたが、ちょうど100万番目のときにアクセスされた方、連絡いただければ和歌を差しあげます」といった意味の告示があったので、そろそろ 1,000,000 に来たかなと思って今朝なんとなくアクセスしたらナントちょうど 1,000,000 だった !!

100万番目のビジター
© 2013 tak-shonai
クリックすると別の画面で拡大画像が見られます

宝くじはめったに買わないので当ったためしがないが、こんどは(宝くじと比較するのは適切ではないが)このラッキーさに驚いた。

お礼に和歌をいただけるなんていうアイデアもユニークだ。
聞けばこの『 知のヴァーリトゥード 』の筆者は毎日和歌を詠んでおられるという。
和歌を詠むというクリエティブな作業と、それを毎日続けるというエネルギーに感心させられるばかりだが、だからこそ和歌をプレゼントするなんていう芸当ができるんだ。
即日折り返しいただいた歌は私の名前が折りこまれていて
        振り向けばももよろづなる道集ふ岡の(ふもと)に辿り着きたり

「ももよろづ」は百万だそうで、詳しくは こちら にあります。(別の画面で開きます)

それで返歌というのもおこがましが、生まれて初めて歌というものを作ってみた。(詠むというにはおこがましい)
        はからずもキリ番サイトゲットして歌贈らるるありがたき(かな)

2013.9.9
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【追記 2013.9.10】

上記のように生まれて初めて歌というものを作ってみたところ、きょう『 知のヴァーリトゥード 』の筆者の方から添削をいただいた。 (文章は私なりにちょっとだけ書き替えたので、文責=当方)

「贈らるる」とそれに続く「ありがたき」はどちらも連体形ですが、それに対応する体言がなく不安定になっています。そこで、「贈らるる」の次の「ありがたき」を「ありがたさ」と体言にすればいいと思います。
        はからずもキリ番サイトゲットして歌贈らるるありがたさ(かな)

これで、かなり引き締まるのではないでしょうか。


なるほど。昔、学校で連体形の後には名詞(体言)が来ると習ったのを思い出した。
添削ありがとうございました。

2013.9.10
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shochan31

Author:shochan31
名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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