安倍さんのアイデア

2015.3.29

きのうの新聞に、安倍さんが『夏季の始業時間を1時間程度早める』という夏の生活スタイルの変革を指示したという記事が小さく出ていた。
外交に内政に超多忙な方が、こんなことまで気にされているとは驚きだったし、敬服もした。

きのうの新聞記事
きのうの新聞記事 (© 産経新聞)

欧米先進諸国で実施されている「サマータイム」(実際は Daylight Saving Time )をわが国でも取り入れようという動きがあるのに対し、私はかねてから反対だった。

彼らの主張は「省エネになる」「サマータイムを実施していない日本は、先進国のライフスタイルに後れをとって恥ずかしい」等々だ。

私が反対する理由は、サマータイムは<地球1周360°を24時間に振り分けた時差の秩序を乱だす>というものだ。
先人が決めた秩序を乱すと混乱をきたす。
私が初めて(日本から)アメリカに行ったとき、地図で計算したら〇〇時のはずがどうも1時間ずれてるみたいで、何度計算し直しても、私がどこで間違っているのかまったく分からず、しばらく当惑した。そのときは5月下旬だったが、アメリカは夏時間( Daylight Saving Time )だったのだ。まわりの人に恐る恐る尋ねてやっと謎が解けた。もう44年も前になるが、そのときのことは鮮明に覚えている。
このように、いまでも国際航空会社各社は、飛行時間と現地到着時間を表すのに苦労していると思う。
ほとんどの乗客も、航空会社がいうのを鵜呑みにして自分の腕時計を調節してるんではないだろうか。

余談だが、私は国際的な仕事をしている関係で、いま相手は何時か知る必要があるときがある。
そんなとき便利なのが、昔 海外旅行するときに空港で貰った「時差早見ダイヤル」だ。
使い古してボロボロになっているが、いまも重宝している。

愛用の「時差早見ダイヤル」
いまも重宝している「時差早見ダイヤル」
日本が朝9時のとき ニューヨークは(前日の)夜19時だ
だたし サマータイム期間中は20時だというわけ

時刻表示の下に私が書き加えたのがいわゆるサマータイムの時間だ。
<秩序を乱す>サマータイムがなければ、こんな手間も要らないんだけど・・・ 。

話を本題に戻して・・・
欧米式サマータイムで最近私が問題視するのは時計とタイマーの時間調整のことだ。
言うまでもないことだが、春(サマータイム開始時)秋(サマータイム終了時)の2回には、すべての時計はもちろんこと、目覚まし時計やテレビの録画予約など、すべてのタイマーを調整しなくてはならない。
これは私個人のレベルだが、産業界や公共事業など社会全体を考えると膨大な作業となる。
ま、そのうち自動調整機能でちゃんとなるかも知れないが、これは膨大な労力のロスだ。

さて、安倍さんのアイデア。
これは<地球1周360°を24時間に振り分けた時差の秩序>を変えずにサマータイムを行おうとするアイデアだ。
私はかねてからサマータイム導入には反対だったが、どうしてもサマータイムを導入するなら、時差の世界秩序は変えずに自分たちの生活を変えたらいいと考えていた。
わが意を得たり ! と思って 溜飲を下げた

ところで日本も昔マッカーサーの時代に「サマータイム」を実施したことがあるという。
昭和23年から26年まで4年間だったという。
私の小学校1年から4年までのことだが、記憶にない。
私の親は「みんな、サマータイムではいま〇時やけど、ほんまは〇時や、と考えて ちょっとも根付かへんかった」と笑っていた。
そんな記憶だけが残っている。

日本人はアタマがいいから、〇時だと言われても、「ほんとは〇時だ」とすぐ計算してしまう国民性が邪魔したんだろう。
そんなことを思った。

2015.3.29










理解不能

2015.3.28

きょう夕方(多分3時50分ころ)、ウチの外へ出てみたら立ち止まってケータイ(スマートホン)の画面を操作している人がうじゃうじゃいた。

私は、スマートホンを操作している人を見ると道を探しておられるのかと思って『どこか探しておられますか』とよく声をかけるが・・・ この光景はまったく異様だ。
何してるんだろ。

そこで『どーしたんですか』と聞いたら、「陣取りゲームをしている」のだという。

スマートホンに熱中する人々
みんな立ち止まってスマートホンに熱中する異常な(異様な)光景
へぇー
さらに聞いてみると・・・
「青チーム緑チームに分かれてやっている」(※ 私が声をかけた人は青チームだという)
「聚楽第跡の石碑が目印となっている」 (※ この石碑はウチの前にある)
Ingress_画面「午後4時から4時10分の間に決着がつく」 (へぇー もうすぐじゃないか)
「このゲームのためにきょうは全国から何千人もの人が京都に来ている(台湾から来ている人もいる)」

一体なんのこっちゃ全くわからない。
なにが面白いのか理解できない。

スマートホンの画面を覗かしてもらった。 (この画像はIngress のサイトからコピーしたもの)
英語だ。
『へぇー 英語で操作してるんですか』 「はい、みんなやってます」 (へぇー 驚き)

さらに聞いてみた。
『緑チームはどこにいるんですか』 「さー分かりません」
『4時10分ですけど・・・』 「締切時間が伸びたのかもわからないです」 (急なルール変更ってアリなのか)
『なんというアプリですか』 「イングレスです」 (聞いたことない名前だな)
『どこから来られましたか』 「仙台です」 (えらい遠くからご苦労さんなこった)

何千人もの人がこんなことやっていて時間の無駄じゃないのか。
人生は短いのだ。 (※ これはこのブログのタイトルです)
と、思った。

---------------------------------------

追記

あとでインターネットで調べてみたら、きょうのイベントは「Ingress」の「Shonin(証人)」という京都で開かれたイベントで、日本では去年12月13日に東京で開催された「Darsana(ダルシャナ)」(参加者5,000人)に続く大規模な公式イベントで、5,600人以上が参加したという。

ゲーム中には、緑チームがカムチャッカ、台湾、八丈島を結ぶ大きい三角形で陣取りしたという。
京都の名所を歩けるので運動にいい、と書いてあったが、バーチャルに陣取りできるなら京都もへったくれもない。
私にはまったく理解できずあきれ果てた。

2015.3.28












恥ずかしい思い

2015.3.28

きょうは満開になった京都御苑(きょうとぎょえん)の枝垂桜を見に行った。木蓮も満開だった。

苑内を歩きまわって喉が渇いたので自販機に立ち寄った。
私はキリンの午後の紅茶が好きなので、躊躇することなくそのボタンを押そうとした。


すると「Black tea with lemon」という英語表示が目に留まった。
へぇー 紅茶は英語でブラックティーというのか。(日本茶は緑茶で、グリーンティーだけどなぁ・・・)
長いこと英語をやってきたが、これは知らなかった。
ウチに帰って辞書を見たら、ちゃんと 紅茶 = black tea と出ている。
この歳になってそんなことも知らないで恥ずかしかった。

blacktea503.jpg

そういえば、先日東福寺へ京阪電車で行った。(そのときのハナシは こちら、2015.3.15

私の乗ったのは各停だが、そのあとに特急があった。
みれば、英語で「Limited Exp.」と書かれている。
Express は急行だが、それより早い特急が Limited というのは変な感じだ。
私の感覚だと スピードが制限されているような感じがする。
だから、「Limited Exp.」は急行より遅い “準急” って感じだ。
(その下、Sub-Exp. は準急の意味。)

limited262.jpg
京阪電車、出町柳駅で

それでウチに帰って調べてみたら、
「停車駅が制限されている(少ない)ので Limited だ」という屁理屈としか思えないような説明があった。

さらに調べると、「限定版のことを Limited Edition というように、Limited は特別という意味がある」 ・・・ なるほど、そうか。それなら分かる。
さらに、英和辞書には「(列車などが)特別の」というのも載っていた。

う~ん、そうなのか。長いこと英語をやってきたが、これは知らなかった。
この歳になってそんなことも知らないで恥ずかしかった。

でも、いまだにシックリこない。
特急なら Super Express とでもしてほしい位だ。
でも英語にとって外国人の私がそんなこと言っても仕方ない。
悪あがきはやめとこう。

2015.3.28











「投」薬とは

2015.3.15

また東福寺へにやってきた。
前回東福寺に行ったとき(2014.5.6)のお話去年の5月以来だ。
あのときは新緑が目に染みるころだった。
ちなみにそのときのお話はこちら

今回は地元の「京都新聞」に、東福寺ではお釈迦(しゃか)さんの命日にその遺徳をしのぶ「涅槃会(ねはんえ)」にあわせ、同寺に伝わる大涅槃図を一般公開している、という記事が出ていたので見に行ったもの。

大涅槃図
大涅槃図
いまから600年前に描かれた日本最大の涅槃図(縦15m)

涅槃図は昔からよく描かれるテーマで、亡くなって横たわるお釈迦さんの周りでお弟子さんや動物たちが嘆き悲しむ構図はお馴染みのものだ。
ところが、ふつう動物たちの中にネコはいないのだが、この図にはネコが描かれている、のでつとに有名だとか。

大涅槃図
ネコが描かれている

そのネコが注目されのか、わざわざ矢印で指し示し、ライトまであてられている。
えらい注目のされようだ。

ガイドさんの説明に耳を傾けていると・・・
お釈迦さんの容体が悪いというのを聞きつけた母親の麻耶夫人(ぶにん)(そのときすでにこの世にいなかった)が、息子のためにお薬を入れた包みを天国から投げ下ろした。
しかしその包みは沙羅双樹の枝に引っかかってしまった。
ネズミが樹に登ってそのお薬を取に行こうとしたが、ネコが来てそのネズミを食ってしまった。
結局お薬はお釈迦さんのもとには届かず亡くなった・・・。


「ほれ、左から2本目の樹の枝に黒い包みが見えるでしょ、あれがお薬の包みです」
「ネコのせいで薬が届かなかったので、ネコは涅槃図には描かれないのです」
「お薬を与えることを『投薬』といいますが、患者に薬を投げつけるとは随分失礼な話ですが、実はその『投』はこの話から来ているのです」 (息子を思う母心だとか)

描かれたネコガイトさんの説明は立て板に水を流すように流暢だ。

へぇー、知らなかった。

では、この絵には約束事を破って、どうしてネコが描かれているのか・・・
ガイトさんの説明は続く。

東福寺の画僧 吉山明兆(きつさん みんちょう或いはきちざん みんちょう)がこの絵を描いているとき、朱色の絵の具をきらして困っていた。その事情を知った一匹の猫が近くの”絵の具谷”というところに行って朱色の絵の具を運んできてくれ、そのお陰で絵を完成することができた。そのお礼として、猫を描き入れた。

へぇー、ほんとかなぁ。話としては面白いけど・・・。

入れ替わり立ち代わりいろんなツアーの人が訪れてくるが、ガイドさんの説明をきいていると、人によっていろんな脚色がある。
ガイドさんのガイドの聞き比べも面白いもんだ。

京都って、調べるといろいろ奥深いなぁと思った。

2015.3.15





【過去の関連記事】 ことばの話題、日本語編
関西弁を東京で聞く (2013.12.19) おおきに
浅学を恥じる (2013.12.12) 宍粟市の読み方
岡村さん (2013.7.1) 岡本 vs 岡村、続き
森光子さん逝く (2012.11.15) でんぐり返し
後をひかないおいしさ ?(2012.9.17)
取水制限 ? 給水制限 ?(2012.9.12)
新種のオノマトペ (2012.7.21) ペターンコハッタラ ズッコンピー
不思議な言い間違い (2012.7.10) 岡本 vs 岡村
おどろいた (2012.1.8) 本太坂下(浦和の地名)

【過去の関連記事】 ことばの話題、英語編
グルジアがジョージアに(2015.6.15)
恥ずかしい思い(2015.3.28) black tea, Limited Exp.
「飛行速度」を英語でいうと (2012.12.27) Groud Speed
なんでやろ (2012.11.1) will be stopping

【過去の関連記事】 ことばの話題、その他の言語編
初めて見る字母 (2014.3.15)












迷路の京都

2015.3.7

私は2年前から京都市に住んでいるが、よく言われるように、市内の道路は『碁盤の目』のようになっているのでわかり易いと思っていた。
しかし、ウチの近く、平安京の北の端、一条通より北には細い道路が入り組んでいるので、それらが迷路のようになっていて極めてわかりにくい。
最近は、京都の地理ってほんとに難しいなぁと思うようになってきた。

従来、大きな区画に大きなお屋敷があったのが、人口増に対処するため、その区画の中に新たに道路を渡し、その道路に沿ってたくさんウチを作れるようにした。
そのように、従来の道路と道路の間を渡るように作った新しい(細い)道路を『ずし』と呼ぶ。
漢字では『辻子』と書く。

きょうは地元の団体主催で、そういった『迷路』(=辻子(ずし))を歩くウオーキングツアーがあった。
私も近くに住んでいる関係で、頼まれてツアーガイドをやった。
近くに住んでいてもそんな迷路みたいなところは通りもしないし、よく知らなかった。
先日1回だけ下見に歩いてみたが、きょうはぶっつけ本番だった。

辻子めぐり
迷ガイドが迷路を迷いながら案内
ここは富田辻子。16世紀末頃、富田一白という武将のお屋敷があったのが辻子の名前の由来だという

先日の下見でわかったが、そういった細い迷路のような道路でも、ほとんどは『ナニナニ辻子(ずし)』と名前がついている。
名前の由来がわかっているものもあれば、由来にいくつか説があったりするものもあるし、中には由来すらわからない辻子(ずし)もある。
それらひとつずつ訪ねながら歩いた。

ガイドの私も途中で道を間違えた。
まぁ、にわか仕込みのガイドだから仕方ないけど・・・

1時間半ほどのコースだったが、辻子(ずし)の由来などを読んでいると、京都の歴史って奥が深いなぁと思った。
ただ、関心のない人にとってはどーでもいいことだし、辻子の名前を知らなくったって生活に何ら支障はない。
もう、こうなると『マニアック』の世界だ。

2015.3.7












筆者のプロフィール ↓

shochan31

Author:shochan31
名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

最近書いた記事 ↓
月別アーカイブ ↓
このブログ内を検索できます ↓
管理者専用 ↓