助かるか? カルガモ

2019.6.23

朝、京都御苑の周りにある水路の横を歩いていたら2人の人が水路を見ながら何やら話していた。
何事かと近づいてみると 「カモがいる」 とのこと。

私も覗いてみると、雌と思われる親ガモに、小さな子ガモが群れているではないか。
1、2、3 ・・・ 子ガモは8羽いる。
子ガモは首を伸ばしたりジャンプしたりして、壁に生えている草を食べようとしている。

鴨
カルガモ

何というカモですか?と聞いたら、男性は
「さぁー、マガモかなぁ」
そこに立ち寄った別の人は 「カルガモですよ ! 」 と。

カルガモといえば、新聞やテレビで報じられる <カルガモ親子の引っ越し風景> を思い出す。
この親子も どこかから、ここへ引っ越してきたらしい。

鴨
スイスイ親子

でもこの水路は、上流で行き止まりになっているし、下流は排水口になっている。
排水口に吸い込まれたらカルガモは助からないだろう。
男性は木の枝を手にして、下流に流されないように追っていた。

鴨
行き場のない水路

そうこうするうちの、多くの人だかりができた。
このまま放置したら、下流に流され排水口に吸い込まれてしまう恐れがある。
誰かが110番した。また別の人は動物園に電話していた。

無事、どっかの安全な池にでも移ってくれたらいいのになぁ、と思いつつそこを立ち去った。

2019.6.23











一服の清涼剤

2019.6.16

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常のひびきあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵におなじ。』

沙羅双樹は早朝に白い花が咲き、夕方には落花するため、「平家物語」を創作した琵琶法師たちは、その短い花の命に人生の儚さを感じたようだ。

きのう京都御苑に行ったら夏椿が咲いていた。
この夏椿が日本では沙羅双樹とされる。
緑のみずみずしい葉と白い花は、初夏における 一服の清涼剤 だ。

沙羅双樹

夏椿
きのう京都御苑で (2019.6.15)

市内の東林院の庭にも沙羅双樹(夏椿)があり、きのうから公開されていると聞いたので行ってみた。

東林院
東林院に向かう

参道は閑静だったが、庭に面した本堂の縁先は観光客であふれていた。
いま、京都の観光地はどこへ行って外人ばかりだが、ここは純日本だ。

東林院
みんな静かに庭を見ていっぷく

東林院
夏椿の庭の全景

私の隣に座った女性は 「一休寺にも(夏椿が)あります」 とつぶやいていた。
聞けば一休寺の近くから見に来たという。
一休寺といえば、京田辺市といって同じ京都府とはいえ、えらい遠い所にあるお寺だ。

別の女性は 「(この庭には) もっと太い夏椿があったのに ・・・」 とお寺の人に聞いていた。
お寺の人は 「あれは枯れました、いまのは実生から大きくなったものです」 と答えていた。
へぇー、実生がもう こんなに大きくなったのか。
相当昔の話だな、と思ってその女性に聞いたら 「もう40年以上も前です」 とのことだった。
「昔は観光客もめったに来ないお寺やったのに ・・・」 と昔に思いを馳せていた。
いまは、観光客でいっぱいだ。

東林院
抹茶とお菓子が出た

入場料は抹茶とお菓子付きで¥1,600 だったが、実質1本の夏椿の花をみるだけだから、高いなと思った。
ただ、建物やお庭の維持にお金もかかるから、致し方ないか。
東林院のご本尊は観音さんだったが、拝む人を見かけなかった。
宗教寺院というより、観光地だった。
ま、そういう私も観光客なので、偉いことを言える立場じゃないが …。

2019.6.16








サツキ 古寺染める

2019.6.8

数日前、新聞に 『サツキ 古寺染める』 という記事が載った。
京都郊外、善峯寺(よしみねでら)境内に咲くサツキが見ごろだという記事だった。

新聞
© 京都新聞 2019.6.3 朝刊

善峯寺は桜やもみじ(紅葉)の名所と聞いている。
また、うちの近所で生まれたお玉さん(のちの桂昌院)が寄進したお寺とも聞いているので親近感があり、一度行きたいと思っていた。
しかし京都郊外なので足の便が悪く、行く機会がなかった。
新聞記事を見て、ようやく重い腰をあげた。

JR向日町駅からバスで向かう。
便は昼間のみ1時間ごとに1本と少ない。
だから、新聞記事に引かれた客が押し寄せたらバスは超満員になるかと恐れていたが、意外と少ない乗客で肩透かしをくった。

善峯寺
バスは意外と空いていた

細くなった山道を登って、約 30 分で終点の 「善峯寺」 に着いた。

善峯寺
バスの終点 「善峯寺」

人の後をついていくと赤い橋があった。
ここからお寺に通じるらしい。

善峯寺
ここから善峯寺に向かう

たちまち急こう配の道になり、

善峯寺
つづら折れの道

つづら折れの道が続く。

善峯寺
つづら折れの道

ややあって門があった。
「善峯寺東門」「西国二十番札所」 とある。

善峯寺
東門

さらに石段を登って山門に至る。
なかなか立派な門だ。
よれよれになったしめ縄が面白い。

善峯寺
山門

入山料(¥500)を納めて境内に入る。
まずは本堂の観音堂。
これが信仰を集める 「西国二十番札所」 である。
日本人にとって観音信仰は根強い人気がある。

善峯寺
西国二十番札所、善峯寺観音堂

観音堂の右、「遊龍の松」 の案内板の矢印に従って進むと、低く平らに枝を延ばした松があった。
へぇー、これが音に聞く 遊龍の松 かぁ。
なるほど、「日本一の松」 と人口に膾炙するだけのことはある。

善峯寺
遊龍の松、こちらは北側の枝で今から25年ほど前半分に切られたそうだ

入山のときに貰った案内書には 「樹齢六百年以上、現在全長37メートル」 とあった。
もとは左右に50メートル以上延びていたが、1994(平成6)年に松食い虫にやられ、北側の枝が15メートルほどが切られたそうだ。
お寺の関係者の心痛を想像してしばし考え込んだ。

気を取り直して前に進むと京都市内を一望できる場所があった。
高いところに登ってあたり一面を見渡すのは気持ちがいい。

善峯寺
真ん中の峰が比叡山

その先には一面に紫陽花(あじさい)を植えたところがあった。
私が京都に越してきた頃、紫陽花の名所として名高い三室戸寺(みむろどじ)に紫陽花を見に行ったことがあった。 ( こちら、2013.6.16
インターネットによると、この善峯寺も三室戸寺と同様 「あじさいの寺」 として近年売り出しているという。
見ごろには少し早いようだった。

善峯寺
あじさい苑

そしていよいよサツキ。
あ、ここが新聞に載っていた 「石垣に沿った」 所かぁ。
新聞に載ってから4~5日経つので、花は盛りを過ぎたようで、道端に落ちて吹き寄せられていた。

善峯寺
サツキを撮る人、あのうしろは薬師堂

しかし、別の場所ではサツキが満開で、目の覚めるようだった。

善峯寺
満開のサツキ

境内の奥には薬師堂というのがあって、一番高いところだ。
さっきの場所よりもさらに見晴らしが利く。
「あれが東山で・・・」 「京都タワーも見えるわ」 「あっちが稲荷の方かな・・・」 などと男性客が話していた。
これが王城鎮護の地か、と想いを馳せた。

善峯寺
薬師堂から市内を一望

春のころは桜が見事だというからまた訪れたい、と思った。

2019.6.8








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Author:shochan31
名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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