ホテイアオイの寺?

2020.10.30

きょう所用で建仁寺の塔頭、両足院(りょうそくいん)に行く機会があった。

このお寺は<杉苔の庭>と<池の庭>とふたつの庭があって、いずれも美しい。
<池の庭>には、池のほとりに半夏生(はんげしょう)が群生している。

昔、このお寺に来たことがある。
それは6月末で、ちょうどそのときは池のほとりの半夏生が満開だった。
そのとき、ガイドさんから 『両足院は以前は<饅頭発祥の寺>として有名でしたが、いまや<半夏生の寺>として有名になりました』 との話を聞いたのを思い出した。( そのときの記事は こちら

もちろんいまは季節が違うので、半夏生は咲いていない。
代わりに水面のホテイアオイが目についた。

両足院
池にホテイアオイが浮いている

ホテイアオイといえば、金魚鉢に浮かべてワンポイントアクセサリーだった。
ところが最近、テレビでホテイアオイが異常繁殖しているとの報道があったのを思い出した。 (おとといのテレビ ↓)
四国・高松市を流れる春日川の状況で、これほど繁殖したのは今年が初めてだとのこと。
広がったホテイアオイに埋めつくされて、水面が見えない程だ。

両足院
読売テレビ、10月28日

こんな状態だと水中に光が届かなくなり、酸素濃度が低くなるので、魚も死滅するという恐ろしいものだ。

ちょうどそこにおられた両足院の庭師さんに声をかけたら 「こんなに増えたのはことし初めてです」 と。
へぇー、ここでも繁殖しているのかぁ。
でも 「浮いているので風に吹かれて移動しています」 とのことで、あまり気にされていない様子だった。
ま、この程度のホテイアオイなら、池のアクセントとして見逃せそうだ。

両足院
ホテイアオイの花

手前のホテイアオイに花が咲いていた。
ホテイアオイの花を見るのは初めてだ。
薄紫色のきれいな花だが、生態系を狂わせる悪の元凶なら複雑な気分だ。

『両足院は以前は<饅頭発祥の寺>として有名でしたが、いまや<半夏生の寺>として有名になりました』 とのことだが、将来は<ホテイアオイの寺>として知られるようになるのだろうか。

そんなことを思いながら、庭園を眺めた。

2020.10.30

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【追記】
ホテイアオイの位置づけとしては、
◆ 環境省〔国立環境研究所〕の 侵入生物データベース では、『要注意外来生物』 にリストアップされている。
◆ 国土交通省近畿地方整備局の 「淀川河川事務所管内 侵略的外来種リスト」(2011年)では、『要注意外来生物』 として、「影響甚大36種(うち、水生植物は10種)」 のひとつになっている。





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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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