降りだしてホッとした

2023.5.15

きょう、京都で5月15日といえば「葵祭」。
平安時代の衣裳をまとった王朝行列はコロナのため中止されていたので4年ぶりだ。
それが早朝6時 「行列の時間帯に雷雨を含む雨の予報が出ている」 として1日延期された。

多くの関係者(有料観覧席を用意する人、混雑を整理する警察官、観覧旅行を企画した旅行者など)、行列参加者(斎王代や近衛の遣いといった主役だけでなく、アルバイト学生、牛車の牛や行列の馬とその世話係など)のことを考えるとそのインパクトは大きい。
その上とくに今年は、上皇陛下ご夫妻も見物されるとして、きのうから京都入りされている。

主催者はホントに苦渋の決断だったろうことは想像に難くない。

ところが皮肉にも7時頃にはお陽さんも出てきたので、決定を下した関係者はさぞかし困っておられるだろうなー と同情した。
ところがその後 雨が降りだしてきたのでホッとした。(笑)

王朝行列の出発点である京都御苑を覗いて見ると、有料観覧席のイスが小雨に濡れていた。
こうして見ると なかなかの壮観である。

延期
けさ9時ころの様子

京都御苑の入口に、延期を告げる紙が貼られていた。

延期

見入っている人が 「遠くから来たんですが、中止になって・・・」 と顔を曇らせながら 「迎賓館は予約してないと入れないし、この近くでどこか行くところないですか」 と声を掛けられた。
「平安神宮などどうですか、庭園きれいですよ」 と答えると連れの人と相談して 「平安神宮は行ったし・・・」 とつぶやきながら 「宇治の平等院は遠いですか」 と聞かれた。
「京阪電車で行けばいいですよ」 と道順を教えてあげた。

延期

礼を言われて別れた後、貼り紙をみると英文でも書いてあった。

延期

"for weather conditions" ん?
"for" はおかしくないか。
ま、ここは「天候」が原因なので "due to" とかがいいだろう。

他にも、あげつらえば、"is postponed" は "was postponed" だろうし、"put off" というやさしい表現もある。
May のうしろの "." は要らんだろう。

急なことだったので、作った人もあわてたんだろう。
そんなことを思いながら京都御苑をあとにした。

2023.5.15

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追記 2023.5.16

順延となった葵祭がきょうあった。
きのう淋しく雨に濡れていた有料観覧席は人であふれていた。

葵祭
きょう 10:40 ころ


2023.5.16






延鎮さん伝説のお寺

2023.5.3

京都一の人気観光地、清水寺。
そのお寺は、奈良時代、大和国子島寺(小島寺)の僧・延鎮が「木津川の北流に清泉を求めて行け」という夢を見て、清泉をもとめて川を遡ると、音羽山麓にある滝にたどり着き、滝で修業中の行叡居士から授かった霊木で観音像を彫刻し、草庵を建てたのが始まり、と聞いていた。
実際、清水寺には音羽の滝があり、そこから 音羽川 → 鴨川 → 木津川 とつながっている。

ところが、延鎮さんが行叡居士と出会ったのはいまの清水寺の場所ではなく、山科の法巖寺(ほうごんじ、牛尾観音とも呼ばれる)で、その法巖寺では いま寺宝を特別公開しているとの話を聞いて興味を覚えた。

法巖寺へ行くには、山科駅から小山(こやま)までバスだが、そのあとは 徒歩で1時間以上かかる という。

牛尾
山科駅(左上)、小山(真ん中)、法厳寺(右下、地図では「牛尾観音」と表記されている)

バスを降りたら 「特別公開は中止になった」 との張り紙があった。

牛尾
特別公開中止の告示

しかし、その下に 「本尊はご開帳している」 と書かれているので一緒にバスを降りた人と連れ立って歩き始めた。

ご開帳の横に「(無料)」 と朱筆されていた。
特別公開は拝観料¥1,000 なのに、ご本尊だけは無料で拝観できるというわけか。
いや、無料だから行くんじゃなくて、私は延鎮さんが行叡居士と出会った故地に興味があるんだけど ・・・

道は川に沿って上っている。
この川の名前は 「〔山科〕音羽川」 だという。

牛尾
音羽川

ここも、〔山科〕音羽川 → 山科川 → 宇治川 → 木津川 とつながっている。
ふーむ、清水寺の音羽川と同じじゃないか。
清水寺と同様ここにも 「音羽ノ滝」 がある。

牛尾
音羽ノ滝

へぇー、清水寺奥の院という位置づけか。

牛尾
清水寺 奥の院 牛尾山 との表示

法巖寺の入口 「黒門」 を通過して ・・・

牛尾
「黒門」からラストスパート

牛尾
赤鬼・青鬼がお出迎え

ついに法巖寺本堂に到着した。

牛尾
法巖寺本堂

寺の歴史や伝説を記した絵巻などの特別公開は中止になったが、ご本尊、十一面千手千眼観世音菩薩は拝観させていただけた。延鎮像、行叡像もあった。

牛尾
© NHK京都 News Web から

お寺の方は、『土砂崩れといってもお寺に直接影響ないのに、特別公開を企画した団体の方が現地を見ないでイベントを中止してしまったのだ』 と不満を漏らしていた。
長い登山道を登ってはるばる参拝にこられた方に申し訳ないと、ご本尊はすぐ近くにまで寄って拝観できるように配慮していただけた。
特別公開したら、お寺への収入もあっただろうに、可哀想だった。

2023.5.3






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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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