日本美術の誇り

2014.9.14

京都に国立博物館がある。
国立博物館は全国に4つ、東京、京都、奈良、九州(大宰府(だざいふ))にある。
東京はことし、「翠玉(すいぎょく)白菜」を見に行ってきた。( 2014.6.25
奈良は去年、天平(てんぴょう)の美を見るために行ってきた。( 2013.11.10

さて、地元京都だが、中学生のとき(?)に行ったように思うが、その後ずっと京都を離れていたので、永らく行った記憶がない。
京都国立博物館で常設展示をするための施設「平成知新(ちしん)館」がきのう13日オープンしたというので、60年ぶりに訪れた。
60年前に見た、(正面玄関にある)ロダンの考える人は、昔のままだった。
(※ 2005年にできた九州国立博物館はまだ行ってない)


これが平成知新館

展示は「平成知新館オープン記念展」ということで、主催者もずいぶん力を込めたらしく、国宝、重文のオンパレードだった。

yoritomo716.jpg教科書などによく出てくる神護寺の「伝源頼朝像」()は生まれて初めて見た。

私は以前から黒い衣装の下にある地紋に注目していた。
実物を見たところ、そう言われてみればわかる程度で、図録で見る方がずっとよくわかった。
でも、顔の描写は精緻を極めており、さすが国宝指定の傑作だなぁと思った。
手前に描かれている畳のヘリが一部剥落しているものの、肖像部分は保存状態が極めてよく、感心した。
併せて「伝平重盛像」も展示されていた。
神護寺の寺宝が並んで展示されて圧巻だった。

絵画の部ではその他にも、雪舟の天橋立図、退蔵院の瓢鮎(ひょうねん)図、釈迦金棺出現図、知恩院(ちおいん)の早来迎など久しぶりに対面する作品も多かった。

金峰山(きんぷせん)出土の藤原道長経筒や仁和寺の宝相華(ほうそうげ)迦陵頻伽(かりょうびんが)蒔絵冊子箱など、忘れもしない昭和35年の「日本国宝展」(東京国立博物館)以来に出会えた国宝類も展示されていた。

chishin_721.jpg
2階第3室中世絵画展示室 向かって右は雪舟の天橋立図

6月の「翠玉白菜」のときは私ですら2時間近く待たされたので、今回も話題の展示なので大混雑かと思ってオープン2日目に駆け付けたが、意外に()いていて拍子抜けだった。

日本人にとって日本美術はいつでも見られるという安堵感があるのか、中国(しん)朝の「翠玉白菜」との落差に少しがっかりした。
でも、館内食堂で会った1家4人連れは磐田市から3時間半かけて車で来た、と言っておられた。
そんな家族もあるのでほっとした。

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ところで、京都国立博物館のスグ隣りに智積(ちしゃく)院というお寺がある。
ここには長谷川等伯・久蔵父子の桜図・(かえで)図という障壁画があるので有名だ。
近くまで来たので寄ってみた。

障壁画は元あった書院から外されて、収蔵庫に保管・展示されているのは20年前にここを訪れたときと変わらなかった。
安土桃山時代の豪華な障壁画を再度鑑賞させてもらった。

庭園を拝見しようと書院の方にまわると、なんとそこには桜図・楓図のレプリカがはめてあった。

chishakuin_770.jpg
長谷川等伯の楓図と久蔵の桜図(レプリカ)

収蔵庫にある実物と比べると色が鮮やかで金箔もまばゆい。
華やかすぎる感じはするが、描かれた当時はこんなんだったろうから、これはこれでありがたい。
美術研究家でない我々一般にはこれで十分だ。

きょうは日本美術の最高級品に出会えて満足だった。

2014.9.14







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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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