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2015.10.4

きょうはインターネット上で世界最大級の 旅行口コミサイト トリップアドバイザー ® が選ぶ 「外国人に人気の日本の観光スポットランキング(2014年)」(2015発表) で第1位に選ばれたという伏見稲荷(いなり)大社に行ってみた。

去年 2013年(2014発表)、おととし 2012年(2013発表) とも第1位は 広島平和記念資料館 で、アメリカ人から見れば贖罪(しょくざい)の意味もあるのかなぁ、非米国人にしてみても、人類最大の悲劇を知ることは感慨深いものがあるのだろうなぁ、と思った。

トリップアドバイザーが選ぶ外国人旅行者人気ナンバー1
トリップアドバイザーが選ぶ外国人旅行者人気ナンバー1

ことし 伏見稲荷が選ばれたのは(2014年集計)、鳥居の朱色がとても日本的だし、その連続する朱色の鳥居が写真の被写体として面白いらしい。
最寄りの鉄道駅から徒歩5分という便利さ、京都の寺社は入場料 (拝観料) を取るところが多いがここはタダだという理由、さらには稲荷大社は山腹に広がっていて お山巡り ができることも、ウォーキングが好きな欧米人に好かれている理由だという。

実は私も 『千本鳥居』 から先の お山巡り は行ったことがなかった。
まずは、本殿の裏から始まる 『千本鳥居』。
お稲荷さん (京都では伏見稲荷大社のことをこう呼ぶ) のハイライトだ。

千本鳥居の始まり
千本鳥居の始まり 私も右端に写っている

女の子が ひとうつ・ふたつ・・・ と数えていた。
『千本鳥居』 というからにはホントに千本あるのか確かめているのだろう。

千本鳥居を数える
ほんとは何本?

「千」 というのは 「多い」 という意味で、必ずしも千本ではない、というのが常識だが、インターネットを見ていたら、二十歳(はたち)の青年2人が 常識に挑戦し、実際に 『千本鳥居』 を数えた レポートが載っていた。
http://fleshwords.web.fc2.com/jikken/ji25/ji25_1.htm
曰く ―
      右ルートが397本、左ルートが392本、合計で789本
だと。(2010年2月21日現在)

その 『千本鳥居』 をくぐり終えると、あるのが 『おもかる石』 なるシロモノ。

おもかる石
おもかる石

灯籠の前で願い事を念じて、その灯籠の頭にある石 (『空輪』) を持ち上げたとき、感じる重さが思ったより軽かったら願い事が叶い、重かったら叶わないとする試し石で、一般に 『おもかる石』 の名で親しまれている、という。
ここも長い列。
いつ頃から始まったのか知らないが、占い好きの日本人には受けるようだ。

さらに行くと鳥居の値段表があった。

鳥居の値段表
鳥居の値段表

この種の特殊なモノの値段は とかく不明朗な感じがするが、このように明確に示されるのは気持ちがいい。
ただし、○○号がどんな大きさかわからないし、値段の後ろの「~」も気になるところだが、まぁいいや。

前に書いた 『千本鳥居』 が終わっても、鳥居の道はずーっと続く。
これが いわゆる 「お山巡り」 だ。
伏見稲荷大社は山全体が神域だ。私はこれまで 『千本鳥居』 より先の 「お山巡り」 は行ったことがなかった。
どんどん行くと、京都市内が見下ろせる場所にやってきた。
みんなここで一休み。

inari431.jpg
京都市内が見下ろせる場所

なぜ、山全体が神域となったか。
資料によると、
京都が都になる以前、この辺りには朝鮮半島から日本に渡来してきた(はた)一族が住んでいた。
8世紀の初め頃、その一族の長 秦伊侶巨(はたのいろこ)という人物が、餅を的にして矢を放った。

※ 餅はお米(稲)から作った神聖なものと考えられていた
すると、その餅が白鳥となって山に飛んで行き、そこで子を産んだ(稲が生えてきた)。
餅を的にした先祖の行為を悔い、秦氏の子孫はその山を稲荷山と呼び、稲荷神の降臨地として(まつ)った。

・・・ という話が載っていた。
なるほど、そういういわれがあったのか。

ちなみに、伏見稲荷大社のホームページによると、境内 (神域) は約26万坪 (=約87万平方メートル=京都御苑に匹敵するくらい) あるという。

鳥居の道をどんどん行くと、山頂に至った。
「お山巡り」 のピークだ。
うーん、ここが白鳥が飛んできて 子を産んだ (稲が生えてきた) 場所か。
ふつう 神域は 禁足地(きんそくち) となって立ち入り禁止。
見せない(見られない)ことで神聖さを保つものだが、ここお稲荷さんは逆で、オープンであっけらかんとしている。
奉納された鳥居が山積みされ、まるでゴミ捨て場みたいな印象だ。
※ 昔はここに(やしろ)があったが、応仁の乱で焼け、その後復興は叶わなかったという。

inari432.jpg
稲荷山の山頂

こんな山奥でも、外人の姿を見かけた。
やっぱりお稲荷さんは外人に人気があるんだ、と思った。
お山巡り を含めて約3時間のお稲荷さん参拝だった。

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お稲荷さんに来たついでに、この近くにある 「ぬりこべ地蔵」 に行った。
地図を見て行ったが地図が簡単すぎて、道がわからず地元の人(年配の女性)に聞いてみた。
「その道の先を左に行って・・・ 右に曲がって・・・  私もいま(ぬりこべ地蔵に)行ってきたとこです」 と。
やっと探し当てた。

ぬりこべ地蔵
民間信仰 ぬりこべ地蔵

歯痛にご利益(りやく)があるお地蔵さんだという。

「塗り込め」 の言葉が 「病気を封じ込める」 という意味に転じ、病気や痛み、特に 「歯の痛み」 を封じるご利益があるとされ、自然と「ぬりこべ地蔵」と呼ばれるようになったといういわれがあるそうだ。
なんだかこじつけみたいだが、江戸時代から歯痛封じの信仰があったというから、歴史は古い。

しかも、私は知らなかったが 「ぬりこべ地蔵」 はとても有名で、「京都・ぬりこべ地蔵」 で郵便物は届くという。
実際、こんなハガキもお地蔵さんの前に奉納されていた。
歯痛が治ったお礼のようだった。

nurikobe468.jpg
郵便番号はなく、住所は「京都伏見稲荷」

郵便番号もないし、住所も不十分だから、ほんとは、こんなハガキは配達されないのだろうけど、それでも配達してくれる日本の郵便システムは優秀だ。
変なところで感心した。

2015.10.4












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Author:shochan31
名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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