裏口ルート

2015.12.18

仕事で東京に来たが、きょうの仕事はすべて午後なので、朝の時間を利用して 「静嘉堂文庫美術館」 に行くことにした。

三菱の岩﨑彌之助、岩﨑小彌太のコレクション 「静嘉堂文庫」 の中から美術品を展示するのが「静嘉堂文庫美術館」で、いま話題の俵屋宗達の名品 『源氏物語関屋・澪標(みおつくし)図屏風』 と、世界に3点しかないという 『曜変天目茶碗』 が見られるというので、野次馬気分で行く気になったのだ。

さて、「静嘉堂文庫美術館」 はどこにあるのかなぁ ・・・ と思って同館のホームページを調べたら世田谷区のやや不便なところにあることがわかった。
公共交通機関としては、二子(ふたこ)玉川駅からバスに乗り 「静嘉堂文庫」 というバス停で降りるのが便利だという。【下の地図、Aコース】

どんなとこを通るのか、バス路線をチェックしてみた。
そしたら、不思議なことに 「静嘉堂文庫」 へ行くのにバス路線はらえらい迂回している。 【バス路線は下の地図、黄色い線】
しかも、「静嘉堂文庫」 バス停の手前には 「民家園」 というバス停があってそちらから歩いたほうが絶対に近い (と思えた)。 【下の地図、Bコース】

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バス路線( 黄色の線)と「静嘉堂文庫美術館」へのアプローチ( ブルーの線)

じゃぁ、「民家園」 バス停からの方が近いことを確認してみよう、というつまらん(●●●●)好奇心(?)が起こってきた。
ひとつの大きな問題は、Bコースで行っても塀があったら、美術館の敷地に入れないので アウト だ。
バスの1停留所分歩いてグルーッと遠回りをしなけでばならない (Aコース)。

でもインターネットを調べていたら、どうやら美術館には「裏口」があるらしいことがわかった。
よし、じゃぁー行ってみよう。

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「民家園」バス停。右はバス停の拡大写真

二子玉川駅でバスを待っていたら、女性に 「このバス、静嘉堂へ行きますか」 と聞かれた。
「はい、玉31か玉32に乗ってください」 と、私は早くもバスガイド役になってしまった。

聞けば、女性は岡山から 『曜変天目茶碗』 を見に来たという。
「(美術館の開館は)10時なので、まだ早いでしょ?」 と言われたので、「うーん、ちょっと訳があって私は早く行きます。のちほど美術館で会いましょ」 と言い残してバスに乗った。

バスは結構混んでいたが、「民家園」 で降りたのは私ひとりだけだった。
地図では 階段を上って岡本八幡神社の方へ行くことになっているが、登り口はすぐわかった。

ちょうどそこへ地元の人と(おぼ)しき女性が来たので聞いてみた。
女性はそこにある 「バッタの園」 の入口の扉のカギを毎朝開けに来るのだという。
「ここを上って行ったら、美術館に入れますか?」

女性は 「ふだんは閉まっていますが、美術館開館中だけ裏口が開いています」 と教えてくれた。
おお、ラッキー !!
ついでに、付近の説明をしてもらった。

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地元の女性に説明を受ける。裏口が開いていると言われひと安心。

「ジョサイヤ・コンドルが設計したお墓があります」
「戦前のお金持ちの邸宅があります」 等々

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段々坂を登る
美術館の職員と思しき女性がひとり私を追い抜いて行った

「バッタの園」 の女性に礼を言って別れ、私は段々坂を登り始めた。
ほどなくして 美術館の裏口らしきものが見えてきた。

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裏口らしきものが見えてきた

やっぱり 美術館の裏口だった。

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文庫と美術館の裏口

無事 「民家園」 バス停から 美術館 に入ることができた。
でも、裏口 は 裏口 に変わりない。
やっぱり、正面から入るものなんだろう。
だから、同館のホームページにも、『二子玉川駅からバスで 「静嘉堂文庫」 バス停下車徒歩』 と書いてあるんだろう。

私は近道して裏口から入ったが、やっぱり人には勧められないな、と思った。
でも 「民家園」バス停からが近いことが確かめられて、“自己満足” だった。

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開館20分前だが、人が集まっていた。

開館まで少し時間があるので、「バッタの園」 の女性に聞いたコンドル設計のお墓を見に行った。
説明板には、岩﨑家の霊廟(納骨堂)だと書いてあった。
なるほどぉ。

seikadoh_328.jpg
コンドル設計のお墓

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きょうの本題は、『源氏物語関屋・澪標(みおつくし)図屏風』 や 『曜変天目茶碗』 を鑑賞することだが、本題に入る前にずいぶんと横道にそれてしまったので、きょうのブログはこれでおしまい。

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出口で美術館の職員の方に二子玉川駅への帰り方を聞いたらやっぱり、正門を出て「静嘉堂文庫」からバスに乗ってください、という。
Aコースの方だ。
きょうは 裏口 から入ったので、じゃ 話のタネに こんどは正門から出てみるか・・・ と思ってAコース(上の地図)の坂道を下った。

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多くの人が正面の坂道を登って美術館に向かっていた

まだ時間が早かったので、人が続々登ってきていた。
やっぱりこちらが正式ルートなんだ。

「静嘉堂文庫」バス停でバスを待っていたら、貼り紙が目に留まった。

『吉沢停留所からは5分~7分間隔でバスが来ます』

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不適切な日本語アナウンス

ええっ !? 「~から ・・・ バスが来る」というのは 文法的に おかしいなぁ。

言うなら、「吉沢停留所からは、5分~7分間隔で来るバスに乗ればいいです」とか、
「吉沢停留所には 二子玉川駅行きバスが5分~7分間隔で来ます」とすべきだろう。

こんなおかしな日本語でも通じるのだから不思議だ。
(※ この貼り紙を作った人の肩を持てば、限られた字数の中で端的に表現したかったのだろう。)
平均的日本人なら 誰も このおかしな日本語表現でも、言わんとしていることは正しく理解できるんだろう。
先日の『清水寺ノンストップ』が思い出された。( こちら

2015.12.18





【過去の関連記事】 近道ルート発見
秘密の通路発見 (2012.2.7)











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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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