得した気分

2017.4.28

きょう東京へ行った。
地下鉄の某駅の乗り換え通路に貼ってある看板の前で立ち止まった。
有名な ブリューゲルの 『バベルの塔』 が拡大展示してあったからだ。

バベルの塔
建築資材を揚げる滑車やたくさんの人物(バベルの塔を作っている人々)などが描きこまれた超細密画

その “実物” が いま 東京の美術館に来ているんだって。
その展覧会の宣伝用に『バベルの塔』 をこんな拡大して大型看板に仕立てたものだった。
しかし、多くの人が往き来するものの、都会人はみな忙しいようで、私みたいに もの珍しそうに立ち止まる人は皆無だった。

東京地下鉄銀座駅でバベルの塔
東京地下鉄銀座駅で

私が思わず立ち止まった、上記の、バベルの塔を作っている人々の様子を描いた部分は下の矩形の部分だ。

バベルの塔
看板全体と部分(矩形の部分)

この絵には、バベルの塔を作っている人々の様子などが細かく書かれていることは、野次馬根性の私は以前から知っていて、何年か前にウイーンに行ったときは美術館で この絵の “実物” も見て再確認したものだった。

しかし、ウイーンに行かなくても、東京の地下鉄の駅で 「バベルの塔」 の細部にまでわたってこんなにはっきりと、しかもタダで (尤も地下鉄の乗車賃は要るが) ゆっくりと舐めるように見られるとは !!

私は、とっても 得をした気分 になってうれしかった。
つい立ち止まったのは、そうしたゲス(下種・下衆)の気分のなせる技だった。

得をした気分になったついでに、他の部分も見てみた。

バベルの塔
もう1か所、資材を揚げる滑車がこちらにもある
バベルの塔
こちらは港の様子

この2箇所は下の矩形の部分だ。

バベルの塔
看板全体と部分(矩形の部分)
この看板にも『驚きの細部描写を見逃すな』とのキャッチコピーが書かれている(看板の右上)

しばしの間、時間をかけてゆっくり見させてもらい(また写真も撮らせてもらい)、満足だった。

2017.4.28

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追記 2017.4.29

ところで、このブリューゲルの 『バベルの塔』 は2枚あるらしいことは 私も うすうす(●●●●) 知っていた。
しかも、私の撮った写真(上掲)を見ると 「ボイマンス美術館所蔵」 とある。
ボイマンス美術館 とはどこにある美術館?
どうも、私が見たウィーンの 『バベルの塔』 とは別のものらしい。

さっそく調べてみたらスグわかった。
『正式には ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館 (Museum Boijmans Van Beuningen) といい、オランダのロッテルダムにある』 とのこと。
へぇー、ロッテルダム ってどこだ?

あまり海外旅行したことのない私だが、オランダへは 家内と二人で 20年前に行ったことがある。
当時の旅行記録を引っ張り出してみたら、アムステルダム ― ブリュッセル間を電車で往復しているし、デンハーグにも立ち寄っている。
でも ロッテルダム は通過しただけのようだ。

さらに調べていると、このボイマンス美術館の 『バベルの塔』 はウイーンの 『バベルの塔』 に比べるとずーっと小さい作品だということも分かってきた。 (長さで半分、面積だと四分の一)
   ◆  ウイーン(ウィーン美術史美術館所蔵) 1563年、114×155cm
   ◆  ボイマンス美術館所蔵 1564年、60×75cm 
      (出典: 三省堂「西洋絵画作品名辞典」 1994)

そんな たった 高サ 60cm の小品 に、こんな細かく描きこんでるんだった。 (横幅は 75cm)
あの地下鉄の看板は、高サ 2メートル20 か 30 はありそうだ。
ということは、あの看板 (つまり私が撮った上掲の写真) は、実物の4倍近くに拡大 されていた、ということになる !!!

一方、今回の展覧会の会場となる 東京都美術館 のウェブサイトによると、会場では原寸を約300%拡大した 『バベルの塔』 の複製画を展示する、とあったが、地下鉄の看板はそれよりも大きかったのだ。
しかも、それがタダで見られたのだった。(笑)
『得をした気分』 に合点(がてん)がいった。

東京地下鉄銀座駅で
2017.4.28 16:40 PM













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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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