複雑な土地柄

2017.7.8

京都で名勝の嵐山(あらしやま)へ行くのに便利な電車、嵐電(らんでん)がある。
いうまでもなく、京福車の山線なので、これをつづめて『嵐電』と呼んでいる。

きょう嵐電に乗ったらこんな中吊り広告があった。

ふたつの西院駅がつながった

『2017年3月25日(土)阪急西院(さいいん)駅と嵐電西院(さい)駅がつながりました』

阪急電車は地下、嵐電は地上を走っている。同じ漢字からわかるとおり、駅は同じ場所、西大路通りと四条通りの交差点にある。
漢字はいずれも 西院 なのに、読み方が違うのだ。
京福電車は明治43年、阪急電車は昭和3年開通だそうだ。
昭和3年は1928年、今年は2017年だから、90年前の昔からいまも読み方が違うらしい。

京都には他にも、JR奈良線の木幡(こはた)駅と京阪電車宇治線の木幡(こわた)駅がある。
この場合は、両方の駅は約200メートルほど離れているが。

京都は長い歴史があり、それなりのいわくがある。
その複雑さに眉をしかめるむきもあろうかと思う。
一方で、その複雑さが面白くて、京都検定なんぞというお遊びまである。
私もそんな複雑な土地柄にどっぷりつかって生きているのだ。

2017.7.8







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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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