藤原道長の見た月

2018.10.24

藤原道長は絶頂期に 「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」 と詠んだのは日本史上有名な話だ。
このことが書かれている『小右記』(しょうゆうき)によると、それは自分の娘の威子(いし/たけこ)が後一条天皇の中宮に決まったことを祝う宴席で詠んだそうだ。時に、寛仁2年(1018年)10月16日(14日?)。場所は自分の屋敷(土御門第、つちみかどてい)だった。

きょうは満月で、西暦2018年10月の満月の日。

暦
きょうのこよみ (© 京都新聞 )
ちょうど1000年前の10月の満月の宵だ。

土御門第があった場所は、いま京都御苑となっている。
私が現場に着いたら月はもう出ていて、東山(大文字山)の上にかかっていた。

満月
1000年前に土御門第があった場所から見る出たばかりの月 (2018.10.24 17:52 PM)

出たばかりの月は大きく見える。
これが1000年前に道長が見た月 なのだろうなと昔を偲んだ。

2018.10.24





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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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