猪はことしの干支
2019.1.6
所用から自転車で帰宅中、長い行列に遭遇した。
護王神社の横の道なので、同神社への参拝客らしいことはすぐにピーンときた。

護王神社への長い行列
護王神社はうちの近くにあり、狛犬(こまいぬ)が猪(いのしし)になっている珍しい神社として、私はよく知っている。
猪(亥)はことしの干支(えと) なので人気があるらしいことは、すぐわかる。
しかし護王神社で こんな行列見たことない 。
自転車を置いて、神社の正面に様子を見に行った。

続々と押しかける参拝客
道路の真ん中にロープを張ってガードマンまで出動しているではないか。

境内に入るにも待ち行列
猪の威力はすごい 。
境内に入っても長い列は続く。
狭い境内は参拝客でいっぱいだ。

参拝にも長蛇の列
正面入り口には有名な狛猪(こまいのしし)がある。

正面入り口の狛猪

その足元にはお賽銭
正面の拝殿にはジャンボ絵馬。
その前には元祖の狛猪(こまいのしし)も。
猪はこの神社のシンボルだ。
この神社の猪は戦前の十円札に描かれていて有名だった。

絵馬と狛猪
猪がこの神社のシンボルになったのには、祭神 和気清麻呂(わけのきよまろ)にまつわるエピソードがある。 (※ このエピソードは簡略化しています) (※ 道鏡についての評価には異説があります)
道鏡の邪心から皇統を守ったという功績が認められてお札になったのだろう。

護王神社の外壁に描かれている和気清麻呂と猪のエピソード
手水舎(ちょうずや)では吐水口 (とすいこう)が猪になっている。
皆 おまじないのため頭をなぜるのでツルツルに光っている。
これは私にとってはおなじみの光景だ。

ツルツルに光ったいのししの頭

神社が所蔵する猪図
少々道草を食ったが、再び自転車に乗ってウチに帰った。
2019.1.6
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追記 2019.1.14
その数日後、護王神社に長い行列ができていたことを知人に話す機会があった。
そのとき 「(京都で) 猪にゆかりのあるのは護王神社だけやろか?」 と問いかけたら、知人は 「たしか 建仁寺の塔頭(たっちゅう)にもあった」 とのことだった。
その知人は京都の観光地に詳しい人だったが、私は へぇー っと思ったまま大して気にもとめないでいた。
きょう、家内と京都の七福神巡りをした。
洛北・赤山禅院にある福禄寿を振り出しに、大黒天(妙円寺)、寿老神(行願寺)、恵比須(恵美須神社)まで来て、次の弁財天(六波羅蜜寺)に行く途中でトイレに行きたくなったので、道端に 「摩利支尊天」 と書いたお寺があったので そこのトイレをお借りした。
トイレから出てくると、境内に猪の像があるのに気づいた。
狛猪(こまいのしし)みたいだ。

ここにも狛猪があった
考えてみると、ここは建仁寺の近くだ。
先日友人が 「たしか 建仁寺の塔頭 ・・・ 」 と言っていたのを思い出した。
ああ、 建仁寺の塔頭 というのはここのことだったのか!
私がトイレを借りにたまたま入ったのは、このお寺の西側にある通用門で、入り口に 「摩利支尊天」(ふつう摩利支天と呼ばれている) と書いてあったのはこのお寺に祀られている神さまの名前だった。
お寺の名前は 「禅居庵(ぜんきょあん)」 といった。
七福神巡りの次、六波羅蜜寺(弁財天)のあるのは南の方向にあるので、禅居庵の南側にある正門から出て六波羅蜜寺に向かった。

禅居庵の正門
あとで調べたら、猪は摩利支尊天の眷属(けんぞく、いわば「従者」)とされているという。
きょうは 偶然だったが、意外と早く (京都でもうひとつの) ことしの干支・猪(亥)にゆかりのある社寺 に出会うことになったのだった。
2019.1.14
所用から自転車で帰宅中、長い行列に遭遇した。
護王神社の横の道なので、同神社への参拝客らしいことはすぐにピーンときた。

護王神社への長い行列
護王神社はうちの近くにあり、狛犬(こまいぬ)が猪(いのしし)になっている珍しい神社として、私はよく知っている。
猪(亥)はことしの干支(えと) なので人気があるらしいことは、すぐわかる。
しかし護王神社で こんな行列見たことない 。
自転車を置いて、神社の正面に様子を見に行った。

続々と押しかける参拝客
道路の真ん中にロープを張ってガードマンまで出動しているではないか。

境内に入るにも待ち行列
猪の威力はすごい 。
境内に入っても長い列は続く。
狭い境内は参拝客でいっぱいだ。

参拝にも長蛇の列
正面入り口には有名な狛猪(こまいのしし)がある。

正面入り口の狛猪

その足元にはお賽銭
正面の拝殿にはジャンボ絵馬。
その前には元祖の狛猪(こまいのしし)も。
猪はこの神社のシンボルだ。
この神社の猪は戦前の十円札に描かれていて有名だった。

絵馬と狛猪
猪がこの神社のシンボルになったのには、祭神 和気清麻呂(わけのきよまろ)にまつわるエピソードがある。 (※ このエピソードは簡略化しています) (※ 道鏡についての評価には異説があります)
平城京のころ、皇位につこうとしていた道鏡に対し和気清麻呂が反対意見を主張して称徳天皇の勘気をこうむり、大隅の国(いまの鹿児島県)に流されたが、その道中を猪が守護した。
なお、その後道鏡は失脚し、和気清麻呂は呼び戻されて桓武天皇に仕え、平安京への遷都に貢献した。
なお、その後道鏡は失脚し、和気清麻呂は呼び戻されて桓武天皇に仕え、平安京への遷都に貢献した。
道鏡の邪心から皇統を守ったという功績が認められてお札になったのだろう。

護王神社の外壁に描かれている和気清麻呂と猪のエピソード
手水舎(ちょうずや)では吐水口 (とすいこう)が猪になっている。
皆 おまじないのため頭をなぜるのでツルツルに光っている。
これは私にとってはおなじみの光景だ。

ツルツルに光ったいのししの頭

神社が所蔵する猪図
少々道草を食ったが、再び自転車に乗ってウチに帰った。
2019.1.6
追記 2019.1.14
その数日後、護王神社に長い行列ができていたことを知人に話す機会があった。
そのとき 「(京都で) 猪にゆかりのあるのは護王神社だけやろか?」 と問いかけたら、知人は 「たしか 建仁寺の塔頭(たっちゅう)にもあった」 とのことだった。
その知人は京都の観光地に詳しい人だったが、私は へぇー っと思ったまま大して気にもとめないでいた。
きょう、家内と京都の七福神巡りをした。
洛北・赤山禅院にある福禄寿を振り出しに、大黒天(妙円寺)、寿老神(行願寺)、恵比須(恵美須神社)まで来て、次の弁財天(六波羅蜜寺)に行く途中でトイレに行きたくなったので、道端に 「摩利支尊天」 と書いたお寺があったので そこのトイレをお借りした。
トイレから出てくると、境内に猪の像があるのに気づいた。
狛猪(こまいのしし)みたいだ。

ここにも狛猪があった
考えてみると、ここは建仁寺の近くだ。
先日友人が 「たしか 建仁寺の塔頭 ・・・ 」 と言っていたのを思い出した。
ああ、 建仁寺の塔頭 というのはここのことだったのか!
私がトイレを借りにたまたま入ったのは、このお寺の西側にある通用門で、入り口に 「摩利支尊天」(ふつう摩利支天と呼ばれている) と書いてあったのはこのお寺に祀られている神さまの名前だった。
お寺の名前は 「禅居庵(ぜんきょあん)」 といった。
七福神巡りの次、六波羅蜜寺(弁財天)のあるのは南の方向にあるので、禅居庵の南側にある正門から出て六波羅蜜寺に向かった。

禅居庵の正門
あとで調べたら、猪は摩利支尊天の眷属(けんぞく、いわば「従者」)とされているという。
きょうは 偶然だったが、意外と早く (京都でもうひとつの) ことしの干支・猪(亥)にゆかりのある社寺 に出会うことになったのだった。
2019.1.14
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