戦後レジームの終焉

2019.8.22

余り書きたくないが、再び政治・外交ネタでご容赦を。

わが国と韓国は 『軍事情報包括保護協定』(GSOMIA、ジーソミア) を結び、北朝鮮、中国、ロシアの共産圏に対抗している。
とくにミサイルの発射などを繰り返す北朝鮮に対抗するために GSOMIA は重要だ。

ところが、韓国の文在寅大統領は南北に分断されている韓国を統一したいと考えている。
実際、ことしの8月15日には 「2045年までに南北統一する」 とまで一歩踏み込んで宣言した。
つまり北朝鮮と一緒になりたいのだ。
ちょうど30年前、東西ドイツが統一したようなのを夢見ているようだ。
だから、自由主義圏に属しているのに、北朝鮮に対抗したくないようだ。

その韓国がきょう、日本との GSOMIA を破棄すると決定した。
自由主義圏との決別だ。

発表
韓国大統領府は GSOMIA の破棄を決定したと発表する金有根国家安保室第1次長 関西テレビ

第二次世界大戦終了後成立した共産圏と自由主義圏の二大勢力圏。
東西冷戦と呼ばれた。
ところが東ヨーロッパはすでに崩壊した。
南北に分断されたベトナムは戦争で共産主義〔社会主義〕が勝ったが、ドイモイ政策によってかなり自由化〔資本主義化〕していると聞く。
ところが、朝鮮半島はいまだに東西冷戦という戦後レジームが続いている、という訳だ。

そこへ韓国が北朝鮮と一緒になるというのだ。
その象徴が GSOMIA の破棄だ。
まさに、戦後レジームの終焉 である。

フロントが対馬海峡まで後退し、勢力が拡大して喜ぶのは北朝鮮、中国、ロシアの共産圏だ。
自由主義圏に属している我々にとってはショックだ。

2019.8.22
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追記 2019.8.23
京都新聞
© 京都新聞 2019.8.23 朝刊 p.1

韓国が日本との GSOMIA 破棄の決定を報じるけさの新聞。






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戦後レジームの終焉 (2019.8.22、韓国、GSOMIA を破棄)







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