さわったらあかん

立砂 | 清めの社 | 車折神社2021.4.6

きょう所用で京都・嵯峨にある車折(くるまざき)神社に行った。
境内にはいろんな社(やしろ)がひしめきあっていた。
そのうちのひとつに、立砂(たてずな)がご神体かと思わせる社(やしろ)があって思わず足を止めた。

立砂
清めの社(きよめのやしろ)という。立砂がご神体のようだ

ご近所の方とおぼしき方が深く頭を下げて通り過ぎていく。
地元の崇敬をあつめているらしい。

ふつう、京都で立砂といえば、上賀茂神社にある立砂だ。

立砂
上賀茂神社の立砂

賀茂の神さん、賀茂別雷神 (かもわけいかづちのかみ) はこの山に降り立たれるのだそうな。
ご神体の象徴だ。

ところがこちら〔車折神社〕の立砂はえらい急角度だ。
変だなと思って、近づいてよく見ると、小石をコンクリートで固めてあった。

なーるほど、そうだったのか。
そりゃそーだろ。
こんな急角度に砂を積んだら、乾いたらすぐ瓦解してしまう。
コンクリートだから、こんな急角度でも崩れないのだ。
不謹慎にも笑ってしまった。

しかも、立砂の横には 『さわるとご利益(りやく)が受けられません』 との立札があり、また笑ってしまった。

そう書いてある ということは、さわる人が多い、ということの証(あかし)である。

立砂
さわったらあかん

ご神体にさわるなどしたら罰(ばち)があたるのは当然なのに、そうは書かずに 「ご利益が受けられません」 とは控えめな言い方だ。
でも、それを知らんと 〔或いは、知っていながら好奇心から〕 さわる若者がいる、ってことか。

2021.4.6





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ただし、2019年以降。

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