“元祖”茅の輪くぐり
ふつう夏越の祓(なごしのはらえ)といえば6月30日だが、京都・八坂神社にある疫神社ではなぜか7月31日に夏越祭が行われる。
この疫神社は、茅の輪くぐりの起源となった蘇民将来を祀った神社なので 『 “元祖” 茅の輪くぐり』 という訳だ。
まぁ、よく話題になるのでどんな具合か見にいった。

さすが “元祖” だけあって、ここは他の夏越の祓と違い、順番だ。
お賽銭をあげて無病息災をお祈りしたあと、鳥居にくくりつけた茅を抜き取っている人がいた。
自由に抜き取っていいそうだ。
へぇー、知らなかった。
これも “元祖” だからか。
抜き取った茅は手で小さく折り目をつけてまあるい輪を作って持って帰る。

そういえば、茅の輪を腰につけていると病魔からのがれられるという蘇民将来の話があったなあ。
せっかくだから、私も2本ほど抜き取らせてもらった。
小さな輪を作ってかばんに仕舞おうとしていたら、若い男性から「これをどうしたらいいんですか?初めてなのでわからないんです」と声をかけられた。
まさか腰にぶら下げたらいいとも言えないので、「玄関に掛けとくといいですよ。悪いもの〔鬼〕は玄関から入ってきますからね ・・・ 」と答え、ついでに蘇民将来の話をしてあげた。
2021.7.31
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