見応えあるしだれ梅

2023.3.11

かつて聞いたことなかったのに、最近 「しだれ梅」 のことをよく耳にするようになった。
「しだれ桜」 ならよく知っているが 「しだれ梅」 とは?

文字どおり "しだれる" 梅で、江戸時代からあるそうで、とくに新種や珍種という訳でもないらしいが、京都の城南宮(じょうなんぐう)が 「しだれ梅」 の名所として売り出しているらしい。
けさの新聞の梅だよりでは、城南宮は 「満開」 (3月10日現在) となっていた。

城南宮

天気もいいし、重い腰をあげて城南宮に向かった。
鳥居のむこうに 「しだれ梅」 らしいのが見える。
ああ、あれが噂の 「しだれ梅」 か。
しかし、「しだれ梅」 は神苑の方にたくさんあるというので、入ってみた。

城南宮

なるほど、「しだれ梅」 の名所として売り出しているだけあって、こりゃ、すごいわ。

城南宮

通路は花見客でいっぱいだ。
猫も杓子もカメラ・カメラ。(そういう私もカメラだが(笑))

城南宮

満開を通り越して、地面は 「花びらの絨毯」 だ。

城南宮

さらに進むと苔の斜面に赤い椿の花が散っていた。

城南宮

あたりからは 「これ、絶対 〔人の手で〕 並べ直してるね」 との声が異口同音に聞こえてくる。
んー、自然のままならこんなきれいに散らばらないだろう。

昔、散った 沙羅双樹(夏椿) を見せてくれるお寺 に行ったことを思い出した。 (
あのときは、あたりから 〔落花を〕〔人の手で〕 並べ直したのか、自然のままなのかの "つぶやき" を聞いた記憶がなかったなぁ~。(笑)

toh-rin-in_559.jpg
東林院では夏椿が散っていた (2019.6.16)

こちらは "外野" がうるさいようだ。
そして、ここでもカメラの放列。
静かに鑑賞していたあのとき(東林院)とはえらい違いだ。(笑)

城南宮

さらに進むといろんな椿の木が植えられていた。
株ごとに椿の名札が立っており、植物園のようだ。
ひとつひとつ名前を確かめながら歩いていくのも楽しい。

城南宮

そして、その先に 「貞明皇后御小休所、大正五年四月八日行啓」 との碑があって、手前の石にひとりの男性が腰かけていた。
男性は苦笑しながら 「私もちょっと一休みやわ」 と声をかけてきた。
私も 「は、は、は」 と笑いながら 「貞明皇后ってどなたでしたか?」 と返した。
「いろいろおられてわからんわ」 との答えに 二人で笑った。

碑の裏を見ると 「大正天皇御大典の翌年、大正5年4月大正天皇の皇后、貞明皇后が、石清水八幡宮へ行かれる途中、ここでご休憩された、云々」 の説明があった。
貞明皇后は大正天皇の皇后だったのだ。

へぇー、大正天皇の御大典は大正4年だが、そのときは皇后は伴われず、ひとりで京都に来られて即位されたのかぁー。
意外だったなぁー

そんなことを思っていて気がついたら、その男性がいなくなった。
そこで、私もその石に腰かけて一休みさせてもらった。

城南宮

なじみのなかった 「しだれ梅」 だったが、きょうの私は充分楽しませてもらった。

2023.3.11








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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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