馬鹿とAIは使いよう

2023.3.18

デジタル生活に詳しい知人から、いま話題の ChatGPT をLINEのアプリ上で利用できる、との情報提供があった。
それで、どんなもんか、さっそく 「AIチャットくん」 を友たち登録してみた。

「AIチャットくん」 は(株) picon という会社が3月2日に開始したサービスだそうだ。
そんなサービスを無料提供するとは、太っ腹な会社だなぁ。

友たち登録すると、さっそくメッセージが送られてきた。

ai-chat_318b.jpg

じゃぁ、ということで、いま私が知りたいと思いながら正答に達しなくて悩んでいることを聞いてみた。

ai-chat_319.jpg

即座 (たった数秒後) に回答があった。
「十楽院は花園天皇の妃であり ・・・」 へぇー、そうなの?
私のわからないことを聞いたのだから、反論のしようがないが、私は「十楽院」はお寺か何かの名前だと思っていたので、人物(花園天皇の妃)だとは意外な回答だった。

じゃぁ。答えのわかっている質問をしてみようか・・・
たしか、数日前の新聞広告に「偉人の言葉を収めたCD」の広告が載っていて、そこに坂本龍馬の好きな言葉(歌)が載っていた。
それで、数日前の新聞紙を引っ張り出してきた。

丸くとも

AIはこの歌を知ってるだろうか。
ま、ちょっとおちょくるつもりで聞いてみた。

ai-chat_320.jpg

数秒で答えがこなれた日本語でスラスラと出てくるのには舌をまいた。
しかし、「こころやすらふ 白山の嶺に ・・・」 って、五七五の定型になってないし、ちょっとしっくりこない。
それで、この歌は誰の歌なのか聞いてみた。

ai-chat_321.jpg

わずか数秒で答が返ってきた。
藤原定子(ていし)?
藤原定子が白山(はくさん、加賀・越前・美濃にまたがる霊山)を詠んだのか?
これも十楽院のときと同様、反論できないが、イマイチしっくりこない。
AIが必死になって考えたのか、お得意の「創作」(作文)でスラスラ出てくるのか、なんかおかしくなって噴きだしそうになった。

こういう 「事実関係」 を聞くのは、AIに不得意そうだ。
「AIチャットくん」 の主な使い方に 「人生相談、占い」 というのがあったので、じゃぁひとつ占ってもらおか。

ai-chat_322.jpg

なるほどね。
こりゃ、説得力あるわ。
「AIチャットくん」 はこういう対応が得意なんだろうな。
じゃぁ続けてもひとつ。

ai-chat_323.jpg

なるほど。
ま、無料でAIを使い倒そうなんて虫がよすぎるわ。

『プレミアムメンバーになって回数無制限で使い倒そう!』 との勧誘が送られてきた。

ai-chat_324.jpg

聞くところによれば、AIは小説など創作が得意だという。
ま、それはわかるような気がする。
さぞかし、こっちが感心するようなストーリーを編みだすことだろう。
しかし、上記のような 「事実関係」 を聞くのは、AIにとって不得意なことがわかった。

「馬鹿とハサミは使いよう」 というが、馬鹿とAIも使いようだ、と納得した私でした。

2023.3.18

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追記 2023.4.7

けさの京都新聞に、専門家が 『チャットGPTは「話のうまいお調子者」』 と形容しているとの記事があって、なるほどうまいこと言うなぁーと感心した。(笑)

記事
© 京都新聞 2023.4.7 朝刊 p.3 総合面「表層深層」 から


2023.4.7






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