延鎮さん伝説のお寺

2023.5.3

京都一の人気観光地、清水寺。
そのお寺は、奈良時代、大和国子島寺(小島寺)の僧・延鎮が「木津川の北流に清泉を求めて行け」という夢を見て、清泉をもとめて川を遡ると、音羽山麓にある滝にたどり着き、滝で修業中の行叡居士から授かった霊木で観音像を彫刻し、草庵を建てたのが始まり、と聞いていた。
実際、清水寺には音羽の滝があり、そこから 音羽川 → 鴨川 → 木津川 とつながっている。

ところが、延鎮さんが行叡居士と出会ったのはいまの清水寺の場所ではなく、山科の法巖寺(ほうごんじ、牛尾観音とも呼ばれる)で、その法巖寺では いま寺宝を特別公開しているとの話を聞いて興味を覚えた。

法巖寺へ行くには、山科駅から小山(こやま)までバスだが、そのあとは 徒歩で1時間以上かかる という。

牛尾
山科駅(左上)、小山(真ん中)、法厳寺(右下、地図では「牛尾観音」と表記されている)

バスを降りたら 「特別公開は中止になった」 との張り紙があった。

牛尾
特別公開中止の告示

しかし、その下に 「本尊はご開帳している」 と書かれているので一緒にバスを降りた人と連れ立って歩き始めた。

ご開帳の横に「(無料)」 と朱筆されていた。
特別公開は拝観料¥1,000 なのに、ご本尊だけは無料で拝観できるというわけか。
いや、無料だから行くんじゃなくて、私は延鎮さんが行叡居士と出会った故地に興味があるんだけど ・・・

道は川に沿って上っている。
この川の名前は 「〔山科〕音羽川」 だという。

牛尾
音羽川

ここも、〔山科〕音羽川 → 山科川 → 宇治川 → 木津川 とつながっている。
ふーむ、清水寺の音羽川と同じじゃないか。
清水寺と同様ここにも 「音羽ノ滝」 がある。

牛尾
音羽ノ滝

へぇー、清水寺奥の院という位置づけか。

牛尾
清水寺 奥の院 牛尾山 との表示

法巖寺の入口 「黒門」 を通過して ・・・

牛尾
「黒門」からラストスパート

牛尾
赤鬼・青鬼がお出迎え

ついに法巖寺本堂に到着した。

牛尾
法巖寺本堂

寺の歴史や伝説を記した絵巻などの特別公開は中止になったが、ご本尊、十一面千手千眼観世音菩薩は拝観させていただけた。延鎮像、行叡像もあった。

牛尾
© NHK京都 News Web から

お寺の方は、『土砂崩れといってもお寺に直接影響ないのに、特別公開を企画した団体の方が現地を見ないでイベントを中止してしまったのだ』 と不満を漏らしていた。
長い登山道を登ってはるばる参拝にこられた方に申し訳ないと、ご本尊はすぐ近くにまで寄って拝観できるように配慮していただけた。
特別公開したら、お寺への収入もあっただろうに、可哀想だった。

2023.5.3






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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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