糺の森(ただすのもり)

2012.12.16

きょうは暖かかったので糺の森(ただすのもり)まで散歩した。

森の中に河合神社という神社があり、その境内に鴨長明(かものちょうめい)が『方丈記』を書いたという方丈の(いおり)のレプリカがあった。
若いころから慣れ親しんで「行くかわの流れは絶えずして・・・」という出だしもスラスラ言えるくらいに有名な『方丈記』。
その『方丈記』が書かれて今年は800年目だという。
それを記念して建てられたのかどうかは分からないが、レプリカを突然目にして「ヘー、これがあの“方丈”の庵か」となつかしく感じた。

これがあの庵かぁ
これがあの庵か

庵は醍醐(だいご)の向こうの方の日野(ひの)というところにあったと聞いていたが、説明に依れば鴨長明はここ鴨(加茂、賀茂。糺の森は京都の下鴨にある)で生まれ育った人で、だから名前を「鴨」の長明というんだって。
納得 !
それでレプリカも日野の山中ではなく、市中にある鴨長明ゆかりの地に置かれたのだろう。
こういったレプリカは古典を理解する助けになるのでありがたい。

方丈というからには、1丈四方。
10尺が1丈。
1尺は30cm。
だから、3m × 3m。
人が住む必要最小限の面積だろう。

しかし、普通の我々だったら、日本の四季に合わせて夏には冬のものを仕舞い、冬には夏のものを仕舞うからこういう訳にはなかなかいかない。

糺の森を訪れたのは初めてだが、森の中には澄んだ水のせせらぎがあり、色づいたモミジの葉が水底に散り広がってキレイだった。せせらぎの(まわ)りも一面、落葉のじゅうたんだった。
やはり自然の風景は目の保養になってありがたい。

2012.12.16












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糺すという古めかしい漢字ですが、
「糺の森」 には 何かいわれがあるのでしょうね?

自民党の圧勝でしたが、
野田首相にもご苦労様でしたと言いたい。
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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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