落ちても知らんよ

2012.12.29

年末年始の休暇を利用してヨーロッパ観光に出かけた。

ウィーンでは、ことし(2012年)はクリムト(Gustav Klimt)生誕150年ということで代表作の「接吻」や「ユーデット」が展示されているベルベデーレ宮殿が大人気で、チケットを購入するにも行列だった。

同じくウィーンの美術史美術館(Kunsthistorisches Museum, Wien)では、クリムトが工芸学校在学中に手がけた同美術館の中央ドームの装飾を見ることができるようになっていた。
その装飾はドーム内の高いところにあるので、特別に設けられた足場に上らないと彼の作品を間近に見ることができない。
但し、足場に上る階段の手前には

061_自分のリスクで

という掲示があった。
「ご自分のリスクで登ってください」
要するに足場は仮設のものなので崩れて落下し怪我(あるいは死亡)しても知りませんよ。それを承知でなら登ってよろしい。
という意味。
日本なら考えられない。
足場が崩れようものなら美術館長の首が飛ぶだろう。
(とは言うものの、階段は仮設とは思えないしっかりしたものだった。)

考えてみれば自分の行動は常にリスクを負っている。
言われるまでもないことだ。
当然のことを言っているのだ、とも考えられる。

この「own risk」という考えは欧米で時々目にする。
昔ニューヨークにいたとき海水浴場にもこの掲示があった。
泳ぐのはいいけど溺れても知らんよ、という訳だ。
Life Guard (海岸のやぐらの上から溺れる者がいないか監視する人で若い男性が見張っていることが多い)もいるけど、溺れても、あるいはサメに襲われても Life Guard は責任を負いませんよ、ということだろう。

こういった文化の違いに触れることができるのが海外旅行の楽しみのひとつと言える。

2012.12.29












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名前が しょうじ なので障子が背景となっている。ペンネームはアルファベットで shochan(しょうじの愛称)だが数字 31 の由来は不明だ。

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